製作事例のご紹介
営業部の佐藤です。
4月にいただきました歯車製作事例のご紹介です。
「農業用運搬機の歯車が壊れてしまいました。メーカーでの生産は終了しており、在庫もなく困っております。 1個だけですが、このような物も作ってもらえますか?父親の形見的な運搬機のため、なんとか動くようにしたいです!」
このご依頼に対してお力になれればと思い、実際に物を送っていただき検証することにしました。
写真にありますように歯車対が損傷しており、左側歯車は半周ほど、右側歯車は全周「歯」がない状態でした。欠落していない「歯」と軸間距離を頼りに、歯車諸元の解析、簡単な図面作製するところから作業が始まります。
解析や図面作製という作業は歯車教育としても利用させてもらってます。頭を悩ませた若手社員が先輩社員に対して質問や意見交換をする姿が多く見られ、歯車の基本的な計算や図面の描き方などを学ぶ機会としても丁度良いと捉えております。もちろんスピーディに作業を進めることが必要ですので、先輩社員がフォローに入ります。
解析結果より、弊社で製作可能と判断できましたのでご依頼者様へ連絡すると、製作スタートして欲しいとすぐ回答が届きました。
3週間ほどで製作が完了し、お客様へとお渡しすることができました。
納品後にお聞きしたのですが今回の壊れてしまった要因は、何気ない普段の取り扱いの1つ1つが長い間積み重なり負荷をかけたのではないかとの事です。最初は簡単に直るだろうと思われていたようでしたが、修理屋・運搬機メーカー・農機具の中古屋など様々なところへ足を運んでも結果はNOばかり。
新品の機械購入を勧められても「(父と一緒に作業した思い出が頭を駆け巡り)この運搬機を使いたいんだ!」と諦めることができなかったそうです。弊社のことを知ったのは偶然で、そこからHPを見て歯車修理品の紹介もあったためお問い合わせしていただけたそうです。
この度の歯車交換により親子2代から3代へと使われる運搬機になってくれると嬉しく思います。
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